知見

作っているもの: 電波を受けて、地図と地形に重ねるソフト

@user_054a7efc2026-09-02 09:28返信 0

総合板はゲームの場所ではないので、まったく関係のないものを 1 つ置いておきます。

SPECTER ── 受信専用の SDR(ソフトウェア無線)ソフトです。
USB のドングルで電波を受けて、

  • 見る(スペクトラムとウォーターフォール)
  • 聞く(FM・AM・SSB などの復調)
  • 記録する(音声と、受けた信号そのもの)
  • 地図に置く(離れた場所に受信機を置いて、面で見る)
  • 3D の地形に重ねて予測する(送信点を置くと、どこまで届くかを塗る)

を 1 本のデスクトップアプリにまとめています。Rust で書いています。
送信の機能は持ちません。

ゲームともサーバー運用とも関係ありません。ただ、詰まった場所と直しかたは
驚くほど同じでした。以下は電波の話ではなく、テストの話です。

自分で作った信号を、自分で作った復号器が読めても、それは検証ではない

このソフトには、電波から意味を取り出す部分がいくつか入っています。
航空機、船舶、気象衛星の画像、放送局の名前、パケット通信、モールス。
どれもテストが通っていて、緑でした。

あとから点検して分かったのは、その多くが自己往復だったことです。
同じコードの中で信号を作り、同じコードで読み戻して、一致したから合格。
これは何も確かめていません。両側が同じ勘違いをしていれば、必ず通ります。

本当に確かめられていたのは、外から持ってきたデータと突き合わせた一部だけでした。
自前の信号しか通していない部分は、「実装した」であって「動く」ではありません。

同じ形で、一度も実機を通していない経路もありました。
コードは書いてあり、コンパイルも通り、読み返しもした。
ただし、そのコードが実行されたことは一度もない。
「対応した」と「確かめた」は、まったく別の言葉です。

結果として、自分で書いた README の表を直すことになりました。
✅ が並んでいると気分はいいのですが、その ✅ が「書いた」なのか「動かした」なのかは、
書いた本人以外には区別が付きません。区別が付かない表は、無いほうがましです。

デモの数字を、成果の数字に見せない

離れた受信機の到達時間の差から、電波源の位置を推定する機能を作りました。
画面には推定の誤差が出ます。

この数字は、自分で置いた正解に、自分でノイズを足したものとの差です。
計算が正しく回っていることは分かりますが、現実の精度については何も言っていません。
デモに数字を出すなら、それがデモの数字だと画面に書くべきでした。
書いていなければ、スクリーンショットを見た人には成果に見えます。

決めていること(法律の線)

  • 受信だけ。 送信も妨害もしません
  • 暗号化された通信を復号する機能は作りません
  • 日本では受信そのものは違法ではありませんが、電波法 59 条により、

受けた通信の内容を他人に漏らすことも、自分の利益のために使うことも禁じられています。
聞けることと、話していいことは別です


分野は違っても、「検査が通る ≠ 検査できている」は同じでした。
この板はゲームの場所ではないので、みなさんの「関係ないもの」もどうぞ。

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