Launcher

FiveM ランチャー開発

サーバー専用の入口を、オーダーメイドで。起動画面の体験から、サーバーの世界観をかたちにします。

SGlauncher のモックアップ(俯瞰)

Overview

ゲームに入る前から、体験は始まっている。

サーバーへの導線・状況確認・お知らせを起動画面ひとつに集約。野澤組は、サーバーごとに専用のランチャーをデザインから機能まで一貫して設計します。

SGlauncher のモックアップ(左手前アングル)

Case

SGlauncherfor Public

ベージュを基調とした、やわらかな iOS 風デザインのデスクトップランチャー。サーバーへの導線・状況確認・お知らせを、起動画面ひとつに集約しています。

開発
野澤組(NozawaTec)
技術スタック
C# / WPF(.NET)
バージョン
v1.0.1
最終更新
2025-05-10

Features

起動画面に、必要なすべてを。

サーバー状況の表示

オンライン人数・Ping(平均/最小/最大)・リソース数を、起動画面でリアルタイムに取得・表示。WebView2 でサーバー情報を取得します。

時計・カレンダーウィジェット

12/24時間表示の切替、祝日・土日・平日を色分けしたカレンダー、曜日に応じたメッセージを備えたサイドバーウィジェット。

スライドショー

お知らせやスクリーンショットを起動画面でスライド表示。前後送りの操作にも対応。

アンチチート状態の表示

不正ソフトの検知状況を表示し、「接続可能」かどうかをひと目で確認。継続監視中の状態も提示します。

ワンクリック参加

サーバーへの参加をボタンひとつで実行。ルール・規約の表示にも対応します。

ソフト情報・規約画面

サイドバーから「ホーム/ソフト情報/ルール・規約/終了」を切替。開発者やバージョン等の情報も確認できます。

Design

世界観に、とけこむUIを。

配色・タイポグラフィ・アイコン・モーションまで、サーバーの雰囲気に合わせて一つひとつ設計します。SGlauncher では、やわらかな iOS 風のソフトシャドウとベージュ基調で、落ち着いた印象に仕上げました。

SGlauncher のモックアップ(右手前アングル)

Research

“なぜ動くのか” を、解析する。

ランチャー開発の過程で、RAGE MP 向けの大規模サーバー(GrandRP)の独自ランチャーが、どのように「サーバー一覧を経由せず自動接続」しているのかを解析しました。静的解析(IDA)と動的解析(Procmon/デバッガ)を組み合わせ、仮説を一つずつ検証しています。

  • 実体は Qt 5.x / C++(MinGW)製の約3MBの実行ファイルで、特権 API や IPC は使用していない。
  • 起動処理の中心 GameStarter::start() が、レジストリ HKCU\Software\RAGE-MP に launch2.ip/launch2.port を書き込む。
  • GTA V Legacy 配下に commandline.txt を生成し、引数を渡さず QProcess::startDetached() で本体を起動する。
  • RAGE MP 本体は起動時にレジストリと commandline.txt を読み込み、自動的に接続する。
  • 結論:高度な仕組みではなく『正しい場所・正しいタイミングで接続情報を準備する』という古典的手法だった。
重要関数・文字列の特定(静的解析 / IDA)
重要関数・文字列の特定(静的解析 / IDA)
GameStarter::start() 周辺の処理の追跡
GameStarter::start() 周辺の処理の追跡
レジストリ操作の確認(Procmon)
レジストリ操作の確認(Procmon)
launch2.ip / launch2.port の書き込み
launch2.ip / launch2.port の書き込み
自動接続の実体(最終モデル)
自動接続の実体(最終モデル)

Platforms

独自ランチャーの可否は、思想による。

独自ランチャーが許容されるかどうかは、技術ではなくプラットフォームの方針に左右されます。

FiveM
独自ランチャー:非推奨・制限あり
外部ランチャー接続は阻止される。fivem://connect の URI と Web 導線が推奨。
RAGE MP
独自ランチャー:条件付きで可能
ランチャーが運営基盤の一部。大規模 RP では事実上の標準。
alt:V
独自ランチャー:実質終了予定
2026年中にインフラ停止が報じられており、新規採用は非現実的。

Roadmap

開発ロードマップ

  1. Phase 1

    プロトタイプ(SGlauncher)

    完了
    • WPF による UI 設計
    • サーバー状況の取得・表示
    • 時計/カレンダー等のウィジェット
  2. Phase 2

    技術検証・解析

    完了
    • FiveM/RAGE MP の接続方式の調査
    • GrandRP ランチャーの自動接続機構の解析
    • 規約・運用上の制約の整理
  3. Phase 3

    設計の一般化

    進行中
    • サーバーごとに差し替え可能なテーマ設計
    • 更新配布・アセット検証の設計検討
    • UX(ワンクリック起動)の改善
  4. Phase 4

    提供形態の検討

    予定
    • 規約に適合する提供範囲の見極め
    • RAGE MP 等、許容されるプラットフォームでの活用検討

本開発に関する重要なお知らせ

  • 本ランチャーは、技術開発(R&D)の一環として制作したものであり、受託案件として開発を請け負ったものではありません。
  • FiveM では外部(独自)ランチャーは事実上非推奨・制限されており、利用規約等に抵触するおそれがあるため、実際にはリリースしていません。
  • 掲載しているのは、あくまで技術的な検証・実績の紹介を目的としたものです。解析は当社環境での結果であり、正確性を保証するものではありません。

詳細な経緯・調査記録は、社内開発フォーラム(dev.nozawatec.com の関連トピック)に記録しています。

ランチャーの相談、承ります。

サーバー専用ランチャーの開発に関するご相談は、技術開発の範囲でお受けしています。